最高の机環境を、文具でカスタマイズ

個人のデスク周りでも、定位置を決めることは重要だ。姿置きのかわりに、文房具を上手に活用して収納してみてはどうだろうか。そこで、ウェブマガジン「毎日、文房具。」編集長の高橋拓也氏に、整理、整頓に役立つ文房具を教えてもらった。

「文房具の中には、置き場所を固定させるための工夫が凝らされた商品があります。その代表例が『デスクポケット』。引きだしの前板に磁石で取り付けられる収納ポケットですが、印鑑サイズの小ポケット、電卓やメモ帳が入る中ポケット、ノートが入るA4ポケットなど8つのスペースに分かれていて、定位置管理が進みます。このように壁面など側面は、工夫次第でスペースとして有効活用できますよ」(高橋氏)

ビジネスには必須で、定位置も決まっているが、どうしても邪魔になるアイテムもある。デスクトップパソコンのキーボードだ。キーボードがスペースをとって、書類やノートが書きにくくなることも少なくない。

「『机上台』を使えば、台の上にはパソコンのモニターや電話を置き、下段にはキーボードをすっと収納できる。作業スペースを確保でき、効率もアップします」(高橋氏)

またよく使う物は、常にすぐに使える場所に置いておくのもスピードアップには有効だ。

「『磁器歯ブラシスタンド』は、実はペンを立てるのにもちょうどいい。デスクの上に置いて、自分のお気に入りの一本を立てておけば、さっと文字を書くことができます」(高橋氏)

このように、本来の使用目的とは違う物を、事務作業を効率化させるアイテムとして取り入れることもできる。そのもう1つの例として高橋氏がすすめるのが、「アクリルレタースタンド」だ。

「使用頻度が高い物を横にして置くと、どんどん上に物が積まれてしまい、埋もれてしまうことも。たとえば電卓は引きだしに寝かせて収納しがちなアイテムですが、私はアクリルレタースタンドに立てて収納しています。場所を決めて立てておくと、すぐそこに手が伸びるようになるので電卓を探す時間が省略できます。『立てる』ことは、スピードアップに大事なポイントです」(高橋氏)

「手間がかからない」ことも、作業を効率化するための重要なポイントの1つだ。書類のファイリングを面倒に感じる人は多いと思うが、薄い箱形の保管ケースである「ワーカーズボックス」や、31日分の仕切りがある「スケジュールファイル」は、放り込むだけで収納完了。立てて保管できるところも魅力だ。