生まれも育ちも文化も異なる「外国人」と思って接する
前出のキャリアコンサルタントは上司世代に、ゆとり対策をこうアドバイスする。
「部下が失敗しても批判的な言葉を決して言わないことです。そのうえで彼らの言い訳に対し『君は僕の意見を聞いていないよね』とか『そういう考え方もあるけど、こういう考え方もあるよね』というふうにお互いの意見や考えを絡ませる訓練をしたほうがよいと思います。また、部下と話が終わったら『すっきりしたね、今日はここまで、じゃ飲みに行こうか』と話題を変える。そうやって気持ちを切り替えるようにしてあげるほうがよいでしょう。飲みに付き合うかどうかは不明ですが……」
価値観や行動特性が異なるのはゆとり世代だけではない。男女、外国人の違いを受け入れるダイバーシティ(多様性)マネジメントが今重視されている。その視点に立ってゆとり世代と接することも必要ではないか。違いを違いとして認めることでコミュニケーションは円滑化する。
前出の教育コンサルタントもこう指摘する。
「この世代がいけないとか、変わっているということではなく、育った環境が違うことを認識すべきです。お互いがその違いを理解しない限り、育成するにしても絶対にうまくいきません」
若い社員は、生まれも育ちも文化も異なる「外国人」だと思えということなのだろう。
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