“イタい”プレゼンが生まれ変わった
このマトリックスで自分のタイプを見極めれば、自分の強みの土俵でプレゼンできるようになるのです。
コンサルティングにいらした営業のタカハシさんは、最初は「スティーブ・ジョブズのように、カリスマ性を感じさせて聴き手を支配するような、カッコいいプレゼンをしたい」と希望していました。そこで実際にジョブズ・スタイルのプレゼンをしていただいたのですが、どう見ても不自然。
ジョブズのように大きな身振り手振りを交えてプレゼンするのですが、自分の言葉で話しているように感じられず、まるで上から糸で操られている操り人形のように見えてしまうのです。小学生の学芸会のように無理に演じている感があり、“イタい”のです。そこで、マトリックスで分析してみると、タカハシさんはご自分が希望する「パッション型」ではなく「信念型」でした。このタイプに合わせて、大げさな身振り手振りはあえて抑えて、自分の信念を訥々と語るようにしたところ、とても説得力があるプレゼンができるようになりました。
実は自分が思っているタイプと、周囲が思っているタイプが違うことは、とても多いのです。
このマトリックスでまず自分がどのタイプかを考えてみた上で、同僚や家族など、身近な人にどう思うかを聞いてみることをおすすめします。あなたのプレゼンを見るのは、他人です。正しいのは、周囲の人が見たタイプです。
それぞれのタイプごとの傾向と対策、そして何を話せばいいかを具体的に見ていきましょう。自分がどのタイプかイメージしてみてください。