コスト大幅削減ほか「リファラル採用」のメリット7
リファラル採用は社員から人を紹介してもらう手法なので、採用コストが下がるイメージはわくでしょう。かつ、私たちが主に中小・ベンチャー向けに開発した「魅力向上型リファラル採用」では、採用コストの削減に加え、副産物的なものも含めて7つのメリットがあります。
(1)採用コストを大幅に削減できる
リファラル採用は社員の友人・知人紹介による採用のため、費用がほとんどかかりません。社員のリファラル採用活動費(友人・知人との会食費)を支給すると、その費用が追加でかかりますが、いずれにしても、リファラル採用により採用コストの劇的な削減が可能になります。
ちなみに、自社の社員に、転職希望者を紹介してくれたら20万円程度の報酬を支払う「社員紹介制度」を導入している会社は多いですが、私たちはあまりおすすめしていません。社員紹介制度を設けて全社員に周知しても、社員から紹介がくることはほとんどないからです。紹介がないから報酬金額を30万円、50万円と高額にする会社もありますが、それでも社員から紹介がくることはほとんどありません。
なぜ、報奨金制度はうまくいかないのでしょうか? その原因は次の2つです。
・社員にとって採用活動が「自分ゴト」になっていないから
・社員は友人、知人を「お金」のために利用したくないから
お金を出せば紹介が増えるというわけではないのです。
(2)社長と会社に合う人材を採用できる
「魅力向上型リファラル採用」では、社長と会社に合う人材が採用できます。それはなぜか。理由は、「社長と会社を好きな社員だけがリファラル採用活動をする」というルールがあるからです。人は自分が気に入ったものしか友人・知人に紹介しません。リファラル採用活動も同様です。成功するリファラル採用プロジェクトは、社長と会社を好きな社員だけがメンバーです。そのような社員が声をかける方は、社長と会社を好きになってくれそうな友人・知人です。結果、入社した方は紹介した社員同様、社長と会社を好きになって入社します。
(3)入社後の社員の定着率が向上する
社長と会社を好きな社員が声をかけ入社した社員は卒業しにくいです。なぜならば、好きな会社に入ったからです。さらに、それ以外にも2つの理由があります。
1つ目は、リファラル採用成功の前提条件に「嘘をつかない」があるからです。社員が友人・知人に自社を紹介する時に、会社のことで嘘をつけば、当然、入社後に卒業する可能性は上がります。きちんと話しておけば、友人・知人は自社の課題を理解し入社するので、入社後に「こんな課題があったんだ!」「面接ではこんなこと言っていなかったのに!」などの落ち込みや後悔が起きません。その結果、会社で長く頑張ってくれます。
2つ目は、「友人・知人の紹介で入ったので、簡単に卒業したら友人・知人の顔に泥を塗ってしまう、迷惑をかけてしまう」といった想いを入社した社員がもつことです。これも定着率の向上につながります。