「同年代や年下の女性は少しの粗相で怒り出すんです」

年下男性が求めるママ像

パーティー参加者の男子学生たちに聞いてみると、「年上の女性が好きで、なかなか知り合う機会がなかった」という人がたくさんいた。苦学生で生活支援を求めている、というよりは、年上との出会いを真摯に求めているという印象を受けた。

「SILK(シルク)」のウェブサイトより

「なぜ年上が好きなのか?」と聞くと「甘えられるから」「失敗しても寛大だから」などという答え。「同年代や年下の女性は少し粗相をするだけで怒り出し、機嫌を取るのが面倒だけど、年上女性ならそんな自分も受け入れてくれるから」という。

少しの粗相とは、例えば「返信の遅れ」だ。

10~20代の女性は、朝と夜に「おはよう」「おやすみ」のメッセージは当然で、しょっちゅうLINEでの連絡を要求し、即レスしないと「浮気したのではないか」と疑いだす。束縛欲求が強く、デート費用も男性持ちが多い。

一方、30~40代の女性は忙しいから、もし親しい男性ができても毎日「おはよう」「おやすみ」のメッセージを交わす余裕はあまりない。相手からの返信が多少遅れても、特に気にしない。そういう相手のほうが気は楽だろう。しかもデート費用も持ってくれることが多い。

年上女性は人生のコーチ!?

話しているうちに、彼らはお小遣いやエッチな願望を果たす目的ではなく、人生のことを教えてくれるコーチのような存在を求めているのではないかということを強く感じた。女性とのコミュニケーション能力や社会人としてのスキルに自信がないので、間違いをやんわりと諭してくれる人を必要としているのだ。

「彼らは応援されたいんですよ」と前出の劉さんはいう。

「彼らは人一倍努力し、有名大に入学してきたわけだし、今後も彼らが日本の未来を支える存在になっていくわけです。そんな彼らは“支援”というより“応援”をされたいのではないでしょうか」

確かに同い年や年下の女性より、年上のキャリア女性のほうが彼らの頭脳の価値をよくわかっているだろう。女性たちは彼らよりも先に社会に出ているので、仕事面でも恋愛面でもアドバイスをすることができる。彼らはいろいろな経験を求めているので、好奇心旺盛な年上女性の趣味にも喜んで付き合う。若い男性と年上の女性というマッチングはお互いにとってかなり有益なものと言えるかもしれない。