10代が女性に「小遣い要求」して補導されるケース続出

甘いばかりではない現実

年上女性とのマッチングは、年下男性にとって、いいことずくめのようにも見える。しかし、今回のマッチングサイトも本格稼働してからでないと全容は見えてこない。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/kieferpix)

私の周囲では、年下の男性から甘えられることについては賛否がある。「私好みに育てることができるから、頼られるのは楽しい」という女性と、「何もかも教えなくちゃならないのは面倒」という女性にわかれるのだ。

母性的な女性は年下男子を歓迎しやすいが、もちろん、誰でもいいというわけではない。「自分がデート代をおごるのなら相手は自分好みのルックスの人に厳選したい」と45歳女性は話してくれた。確実にいえるのは、今後、登録男性が多くなればなるほど、女性から選ばれるための工夫は必要になるということだ。

また、10代の場合、金銭目的の交際呼びかけは「不良行為」として警察に補導されることがある。警察庁によると、ネット上の書き込みを監視し、警察官が身分を伏せて接触する「サイバー補導」により、昨年は全国で1187人(少女1088人、少年99人)が補導されている。これは前年より325人多い。

今回取材した2社は「チェック機能を強化している」と話す。

「未成年者が援助交際と思われる書き込みをしていたら削除しています」(「スイートメモリー2」金光さん)

「援助交際に代表される金銭などの援助を求める行為は禁止しております。プロフィールは弊社スタッフにて全て目視による確認を行い、適切なもののみ公開される運用を行っており、またユーザー間でのやり取りにてそのような行為を行うユーザーがいると連絡を受けた場合は、即事実確認を行い利用停止などの対応を取っております」(「SILK」劉さん)

年上女性はあっさりサヨナラしてくれるだろうか

男性利用者にはもうひとつ注意点がある。

登録した男性に話を聞いていると、年上女性との関係をあくまでも「人生のステップだ」と割り切った考えの人が多かった。おいしいお店やすてきな旅行に連れて行ってもらったり恋愛や人生のイロハを教えてもらったりして一人前の男に成長した後に、結婚相手を見つけていきたいと話す人もいた。

彼らはそれでもいいだろう。しかし、親しさが増せば、一筋縄ではいかなくなることもある。果たして年上女性はあっさりサヨナラしてくれるだろうか。あれこれ尽くした年下の男性に情が湧き、手放したがらず、修羅場となる可能性もある。何かトラブルが起きた際に、それを処理するスキルが年下男子に備わっているか、少し心配ではある。

(写真=iStock.com)
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