人は何かに追われるようにして、頑張ってしまうもの。しかし、それで幸せな人生なのか? 脳科学と哲学の世界から検証する――。
「幸福になるための一番の近道はポジティブになること」
幸せになりたいと願っていても、思うようにいかないのが人生。しかし、大切なのは気持ちの持ちようだ。山口大学国際総合科学部の小川仁志准教授は「幸福になるための一番の近道はポジティブになること。要はマイナス要素をマイナスと捉えない。そうすると落ち込むことがなくなり、常に幸福でいられます」という。
「病は気から」ではないが、こうした哲学の教えは、脳科学でも次第に裏付けられつつある。哲学と脳科学。一見、縁遠そうに思えるが、近年の研究で、2つの学問は親和性が高いことが明らかになってきている。
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