「100の質問」を考え、答えも準備
1990年代前半、四十代半ばを過ぎて、よく「100」という数字を口にした。医薬営業企画部長のときで、何か交渉事や取締役会にかける案件があると、部下に「100の質問、100の疑問に答えられるように、あらゆる角度から検討しろ」と命じた。
交渉事や案件を「必ずやり遂げる」という、強い意志の表れだ。100もの質問や疑問を考え出すには、あらゆる情報を集め、精査して理解しなくては、難しい。それは、自らにも課してきた。これが提案力と説得力を生み、ゼロから始めた医薬事業を育て、優良分野へ導いた大八木流の源泉だ。
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