40代、50代からでも大丈夫!
初めての資格・検定のススメ

40、50代は最初に手頃な試験で自信をつける

人間の記憶力のピークは20歳前後。いまから資格の勉強を始めることに、自信が持てない人も多いだろう。「勉強」というものから長く遠ざかっているために、億劫に感じる人もいるはずだ。

50歳を過ぎてから資格のための勉強を始め、100近くの資格を取得し、80歳になっても資格コンサルタントとして活躍する高島徹治氏は次のようにアドバイスする。

「自分の趣味や興味を活かせる変わり種の検定を受けてみて、少しずつ免疫をつけていくのも1つの方法です。これまでの人生で得てきたものは、職歴や、仕事の知識や技術ばかりではないはず。趣味や遊びも貴重な財産ですし、40年、50年生きてきた分だけ、知識が蓄積されていると考えればいい。酒好きなら『唎酒師』『焼酎唎酒師』などの資格もある。好きこそ物の上手なれ、を地でいく資格が増えていますから、きっとあなた好みの資格が見つかるでしょう」

趣味や好物を活かせそうな検定には、「家庭料理技能検定」「大河ドラマ検定」など多数あるが、高島氏のおすすめは「家電製品アドバイザー」だ。

「IT製品、AV製品、一般の生活家電製品の選び方や活用法が身につくので、資格取得後は、家電アドバイザーと自ら名乗って仕事にしていくこともできるかもしれません。家電製品は日常生活と切り離せませんから、社会的なニーズはあるはずです」

身近な問題で、かつ社会的ニーズもある変わり種資格は、「遺品整理士」だ。高齢化が進んでいる中で、社会的ニーズも急増中。「相続診断士」とセットで取得すれば、遺族に代わって、遺品の整理や相続に関する問題に対処できるようになる。

こうした段階を踏んで勉強や資格試験への苦手意識を克服し、資格を取る楽しみを実感したら、実践的な検定へと触手を伸ばしていきたい。

「『ビジネス実務法務検定3級』や『第二種衛生管理者』など、1~3カ月の勉強で合格が可能な資格が、ビジネスの各分野であります。これらを取得し、資格のベースキャンプとして、関連する資格をどんどん取っていくと、資格を取るのがますます楽しくなりますよ」