クソリプへの対処法と「質問箱」

【宮崎】SNSのモヤモヤといえば、僕も本を出したことによって、こうしてメディアに出る機会が最近増えたのですが、その影響かフォロワーがそんなに多くないのに、いわゆる「クソリプ(揚げ足取りのような愚にも付かないリプライ)」がくるようになったんです。どうすればいいんでしょうか?

【中川】クソリプにはテンプレの反応を作っておいて、さらすのが一番。俺は「うんこ食ってろ」と言って突き放してますよ。

【宮崎】なるほど。この前、はあちゅうさんがアンチに対して、「うるせぇな、自分の人生生きてろ」って返していて、さすがだなあと思いました。

【中川】それいいですね。宮崎さんも早くテンプレを作ったほうがいい。

【宮崎】何がいいですかね?

ネットニュース編集者/PRプランナーの中川淳一郎氏

【中川】「みじめな貴殿を産んだご両親がお気の毒でなりません」とかはどうですか?

【宮崎】余計に敵を作りそうですね。

【中川】大丈夫ですよ、それくらい。俺なんて「うんこ食ってろ」ですから。

【宮崎】「お気の毒でなりません」は、一応、敬語ですしね(笑)。

無名な人の意見まで、価値があるように錯覚

【宮崎】話は変わりますが、ちょっと前にツイッターで流行った「質問箱」についてはどうですか? SNS上でフォロワーや友達から質問を匿名で受け付けて、自分がそれに答える、というもの。質問や回答は自動でSNSに投稿される……といったサービスなのですが。

【中川】あれね。同じようなサービスが定期的に流行っていますよね。

【宮崎】人間の承認欲求の根深さが感じられます。

【中川】あれをやる人は、自意識が強すぎる。本来、人から質問されたり、意見を求められたりする人って、選ばれし者だったと思うんです。「質問箱」だけの問題ではなく、ウェブの出現によって、以前であれば公的な場での発言に価値がないと判断されていた無名の人の意見まで、価値があると錯覚されるようになってしまった。それが、SNSのモヤモヤの原点だと思っています。俺はあんなの絶対にできない。

【宮崎】なるほど。みんな自分のことを言及されるのが好きですからね。そういう僕もエゴサーチの鬼ですけど。