自分の半歩前を走ってくれるペースメーカーの存在が大切

自分に刺激を与えてくれる周囲の環境も大事だという。ランニングを趣味とし、フルマラソンにも挑戦する三木は、記録を伸ばすためのペースメーカーの存在を重要視している。

「自分の能力の半歩から一歩ほど前を走ってくれる、お手本のような人の存在が大切です。そんなペースメーカーのいる環境に身を置いて成長につなげています」

三木の尊敬するプルデンシャルの大先輩に、ソロモン・ヒックス氏というアメリカのトップセールスマンがいる。恵まれない環境で地道な努力を積み重ね、何度もトップに輝いた伝説の営業パーソンである。

「彼はアフリカ系アメリカ人で、われわれ日本人には想像できないほどの過酷な人種差別も経験してきました。ところが実際会ってみると、そういったことはみじんも感じさせません。いつも明るくて、まさに太陽のような人なんです。

来日したときに一緒にカフェに行ったのですが、相手がカフェの店員であっても、誰であっても、満面の笑顔で心から『サンキュー、サンキュー、サンキュー!!』と言うんです。相手によって態度を変えたりしません。

普段の態度や振る舞いというものは、つい出てしまうものです。日頃から心しておかなければと思います」

<三木英範の「指南」>
●「燃え尽き症候群」は、周囲への感謝を思い起こして克服
●「日曜朝の一人作戦会議」で、自分の戦略や実績を見直す
●やるべき項目を達成したら「ポイント加算」で、自己管理
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