月16万円で45歳長男はひとりで暮らせるのか
家族3人の支出は生活費や不動産関係の経費、税金などを含めても年間460万円程度。夫婦の年金収入と不動産収入をあわせると年間576万円の収入がありますから、預貯金が底をつくことはなさそうです。
長男の将来の生計の見通しを立てるのは家族の状況が落ち着いてからにしたい、というご希望だったので、今回は長男のひとり暮らしに関する相談だけを受けることになりました。
母親としては、毎月16万円という決められた金額で、長男がひとり暮らしを続けることができるのか、という心配を抱いていました。そこで、収支の見通しやひとり暮らしを続けられそうな仕組みを一緒に考えてみることにしました。
▼家賃は7万円 自炊の練習をする
●家賃:家族の希望で、住まいは実家から近いところを探すことに。近隣の物件を調べた結果、家賃7万円のワンルームに決定しました。
●食事:食事すべてを外食ですますとなると、費用や栄養面で不安が残ります。生きていくために食事は欠かせませんから、ここはしっかりと考えておきたいとことです。長男はご飯を炊いたり、卵を焼いたり、インスタントラーメンを作ったりする程度はできるとのこと。
だからといって、「ひとり暮らしを始めた当初から全て自炊をすることは厳しいと思います」と母親。そこで、最初は無理のない範囲で行うことにしてもらいました。母親に教えてもらいながら自炊の練習をする、食材の買い方の練習をする、半調理品の商品を活用してみる、母親がたまに差し入れを持って行く、夜ご飯は実家に帰って食べることも検討する、などです。
●水道光熱費:少しでもお金を節約するためだから、といって無理しすぎないことが肝心です。具体的には、暖房やクーラーを全くつけない、水をほとんど使わない、夜でも電気をつけない、といったことはやめる。無理しすぎて体調を崩してしまっては元も子もないので、必要な範囲で使用するようお願いしました。