最低と最高、2つの目標を立て投資する
ブログなどでも、私はやたらとアフィリエイトがベタベタと貼ってあるものは苦手です。情報発信が目的なのか、広告に誘導して稼ぐのが狙いなのかはっきりしないので、そこはやはり「君子危うきに近寄らず」が賢明です。
有料の投資セミナーもそうです。もし「参加してみよう」と思ったとしても、初回は見送ったほうが無難でしょう。その講師が何回か講演していれば、ネットでセミナー検索をしてみると、誰かが必ず評判を書き込んでいるものです。それを読んで比較検討し、自分の投資スタイルに合うと思うセミナーを選んでください。
おそらく、そうこうするうちに、投資における“メンター”、つまり指南役が見つかるはずです。何もカリスマである必要はありません。その人が推奨する銘柄がどんな値動きをするのかチェックしていると、信頼できる先輩投資家に出会えるものです。
とはいえ私自身、これまでに何度か大やけどをしたことがあります。銀行の再編・統合が進みはじめた頃でしたが、ある都銀の株に惚れ込んで買ったのですが、ドンドン下がり、多額の含み損を抱え込み、なかなか損切りができませんでした。実は、このときにIPO株に救われました。
株式投資をしていると、相場の山や谷にぶつかることは避けられません。アベノミクスとか間近に迫った東京オリンピックは山かもしれませんが、少し前ならリーマンショックや東日本大震災後の大幅な谷もありました。そこでの投資ミスは多額の授業料を払うことにつながりますが、そのときは「いい勉強をした」と考えるべきです。
私が提案したいのは「目標を立てて投資をしよう」ということです。私は10年間で2億円稼ぎましたが、目標というものは、低すぎると簡単に達成でき、高すぎるとモチベーションが続きません。したがって、ちょうどいい水準が求められるのですが、それがむずかしければ、最低ラインと最高ライン、2つの目標を立てるのが理想的でしょう。そのためにも、小まめな情報収集は絶対に必要なのです。
●必要な情報
・『会社四季報』を詳細に読み、勝負銘柄を探す
・有名投資家のHP、ブログ、ツイッターをチェック
・ネット・オフ会や講演、その後の懇親会で情報収集
・IPO株を狙い、証券マンに「返報性の法則」で対応
●いらない情報
・証券会社営業マンのセールストーク
・アフィリエイトがベタベタ貼られたブログは信用しない
・セミナーの初回は参加を見送る。評価が定まってから出席する
・勝手に送り付けてくるメールやDMは無視
個人投資家。バーテンダー、予備校講師、サラリーマンと多彩な職歴を歩むかたわら、IPOを中心に2億円の資産を稼ぐ。現在は株を主戦場に不動産投資やFXにも開眼。ブログ・HPの支持者が多い。近著の『0円から2億円を稼いだJACKさんのお金の増やし方入門』をはじめ著書多数。