応募や取得に手数料がかからないIPO投資

私を“億トレーダー”に変えたのはIPO投資でした。IPOとは、未上場企業が、新規に株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を取得させることで、そのときの公募価格は割安に設定されることが多いのです。すると、市場で最初につく株価、つまり初値が公募価格より高くなるケースがあります。その後もとりあえずの利食いやベンチャーキャピタルの売りが終了することで、株価が上昇しやすいのです。

とはいえ、それだけの好条件の株ですから、人気も高く、多くの場合は抽選ということになります。ただ、抽選に当たろうが外れようが、手数料は一切かかりません。しかし、それでは無料の宝くじのようなもので、なかなか当選しません。そこで、証券会社とのつき合い方が大切になります。それによって、IPO株が入手しやすくなることがあるからです。

会社の上場は、複数の幹事証券会社と相談しながら進めますが、やはり主幹事証券会社にIPO株が最も多く割り振られます。取得の基本は、主幹事証券会社に申し込むこと。日頃から、そこが推奨する投資信託を買うなど、「返報性の法則」の活用として証券マンのノルマに協力しておくのもいいでしょう。きっと、有利なIPOの新規情報などを提供してくれるはずです。

一方で、いらない情報や投資の邪魔になるニュースも間違いなくあります。例えば、メールとかDMで勝手に送りつけてくるものは要注意です。完全に広告であり、何が何でも買わせるためのものですから無視しても問題はありません。