試験日当日は「1点もぎとる薬」で逆転サヨナラ合格
母の念力フレーズ5:
「はい魔法の薬。1点もぎとる薬だよ」
本番の試験当日。朝、子どもは食欲があまりないかもしれませんが、「はい魔法の薬。これを食べると合格するんだよ」「1点もぎとる薬だよ」と言い添えて、整腸剤などを渡すといいかもしれません。かわいいわが家の「お猿さん」には整腸剤でも、頭に効果があるかもしれません。おなかも痛くならないし、一石二鳥。あとは時の運です。
報われれば、もちろんハッピーですが、実際それがよかったかどうかは、何十年もたたなければわかりません。たとえ今回、希望通りでなかったとしても、中学受験の不合格は長い人生を考えたとき、決して悪いことではありません。それは、私だけではなく、私が相談に応じた多くの保護者の皆さんを見て、感じることです。
これだけさまざまな勉強をしてきて、何にもなっていないわけがありません。親はとかく100を求めます。でも、受験に挑戦しなければ0だった力が、20でも30でもわが子にはついたのです。
これまで私がみてきた家族でも、「わが家の受験」をやりきった親子は、合否に関わらず「楽しかった」と言う人が多いです。偏差値なんか関係ありません。残り日数はあとわずか。ぜひ悔いのないようにすごしてください。
*発売中の『プレジデントFamily2018冬』では、本記事の語り手の鳥居りんこさんによる受験生の子を持つ母親へのアドバイスや「直前1カ月で偏差値10上がった子は何をしたのか?」など試験直前の対策記事を掲載。また、特集「算数が大得意になる」として、「算数の苦手単元のボトルネックが外れた子の秘密」「低中高学年別 わが子の計算力を緊急チェック」などわが子の算数の力がワンランクアップするヒントとなる記事を掲載している。
(構成=鈴木理絵)