「下げ幅は落ち着いてきている」
インバウンド以外では時計など高額品が堅調だ。高島屋の広報担当者は「日経平均で2万をつけた6月ごろから伸びが顕著になった」と説明。株高の恩恵を受けた富裕層の消費が支えているという。宝飾品は4.0%、美術品は7.9%、それぞれプラスになった。
一方で米アマゾンなどのインターネット通販に押される中間所得層は厳しい戦いが続く。高島屋は婦人服が1.7%減、紳士服が4.6%減と衣料品は相変わらず不振だ。
ただ同担当者は「下げ幅は落ち着いてきている」と分析する。今春、東京・銀座にオープンした商業施設「ギンザシックス」など、各社はテナント中心の店舗開発を進め、取り込みをはかる。
(撮影=鈴木聖也)