下降線をたどった原因はサービスのマンネリ化
しかし、一度どん底まで落ちたことにより、ビジネスを全方位的に見直す改革を断行できた。それが「マックカフェ」であり、不採算店舗の閉店や既存店の改装、既存メニューの抜本的な見直しなどだ。
なかでも、ポケモンGOとのコラボレーションや「マック派vsマクド派」のハンバーガー対決などは話題を呼んだ。食の安全についても商品パッケージにQRコードを印刷し、原材料の原産国などを読み取れるようにした。
下降線をたどった原因は、知名度や人気にあぐらをかいたサービスのマンネリ化にあった。そこを払拭するために次々と新たなイベントや改善策を打ち、功を奏したということだろう。結果として客単価と客数をどちらも改善させた。
来年、再来年も現在の利益水準は維持すると見ているが、それ以上の成長を見込むためにはやはり店舗数を増やしていく必要がある。今後、再び出店攻勢に転じるのか、そしてそれが成功するのかどうかが今後の大きな分かれ道となるだろう。
(構成=衣谷 康)