客の少ない時間帯でも、運送料が取れる

実際に2015年から岩手県北バスとヤマト運輸が、路線バスの車両の一部を改造して貨物スペースとした貨客混載を開始している。

荷物の積み下ろしはヤマト運輸側が行うが、宅配ドライバーの数は減らせる。バス会社にも乗降客の少ない時間帯に、運送料を取れるメリットがある。試みは成功し、現在も運行中だ。

今後の展開は「顧客宅までの運送はまだ難しいが、制度改正で地元のタクシーとの貨客混載も視野に入ってくるかもしれない」(千葉教授)。

(写真=共同通信イメージズ)
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