人生の中から待ち時間がなくなる

では次に、自分の売り込みポイントを5つ出してください。発想カテゴリにはすべて、「自分の売り込みポイント」と記します。4つめ、5つめともなると、意外と苦労するかもしれませんね。

ちなみに大学生に教えるときには、10個から20個は挙げてもらいます。就職活動にも使えるからです。仕事面、人間性、育った環境に起因すること、学力、体力、芸術の才能、趣味など、切り口や視点を変えれば、意外とたくさん出てきます。

さて、ここまででウオーミングアップは終了です。脳の使っていなかった部分が動き始めているのです。では本番。現在の仕事にからんだ新企画を10個出してください。発想カテゴリは、「新企画」としてもいいですし、「新規開拓」「売上アップ」「業務改善」「将来の経営戦略」などといったお題に置き換えてもかまいません。

実際に書き出したアイデアを客観的に見てみましょう。「些末でくだらない」ように思えるものから、「壮大すぎて現実的じゃない」と感じるものまで、様々あるかもしれません。

しかし、“考えたもの”を書いていれば、くだらない発想を書き続けることは不可能です。かならず大切な発想を書くことができるようになります。

アイデアマラソンを3カ月実行すれば、効果が出ます。1個か2個は、仕事での成功につながるアイデアを思いつく可能性が生まれます。また、自分の考えや意見をしっかりと話せるようになるはずです。

電車、バス、飛行機など何らかの待ち時間や移動時間は必ずアイデアマラソンをやる――すると人生の中に「待ち時間」がなくなります。隙間の時間をうまく見つけて、1日最低1個でも、とにかく続けてください。私は、1日50個をノルマにしています。