写真1のように「青ペン書きなぐり」のノートは迫力があります(笑)。本人以外まったく読めないものも多いのですが、むしろそれが正解で、見た目のきれいなノートが必ずしも高い成績につながるとは限りません。ノートづくりの目的は、アート作品のようにきれいなノートをつくり上げることではなく、書きなぐってすべてを自分の中に取り込むこと。そのことを忘れないでください。

そもそも「青ペン書きなぐり」は私自身の受験勉強から生まれたものでした。自分の志望校の試験が「黒か青、ボールペンか万年筆」と決められていました。そこでさまざまなボールペンを試す中で、黒よりも青で書いたほうが目に飛び込んできて頭に入るという実感があったんです。実際、後からわかったことですが、青という色には鎮静効果があり、心をリラックスさせることで集中に導く力があるそうです。

続けていくうち「やみつき」になる

世の中にはたくさんの勉強法やノート術が存在しますが、その中でも「青ペン書きなぐり」は「やらない」「やれない」というはじめの一歩を突破させるうえで、とても強力です。必要なものは青ペンとノートだけですから、今すぐに、誰でも始められる。そして、最初はその効果に半信半疑だった人たちも、とりあえず続けていくうちに使い終わった青ペンやノートが増えていき、どんどん自信がついていく。卒業生に聞くと、これがやみつきになるのだといいます。

(写真1)とにかく青字で書きなぐる(写真2)使い切ったペンは捨てない(表1)「赤緑青(せきりょくせい)」を使い分ける(図1)自分の手を「ペン立て」に

社会人になった後も、「青ペン書きなぐり」を続けている人が多いようです。これは青ペンを使うことがある種の「型」として彼らの中で習慣化されているためでしょう。なにかに取り組む時、精神統一を兼ねた「やる気スイッチ」として青ペンが機能しているんですね。ですから受験生だけでなく、キャリアの基礎を築くために体系的に物事を覚える必要があるような時にはうってつけの方法だと思います。

1.とにかく青字で書きなぐる
「早稲田塾」の受講生が使っていたノートの例。読み取るのが困難なほど字が崩れているが、目的は「書きなぐる」ことなので、それでいいという。

2.使い切ったペンは捨てない
おすすめは「ゲルインク」の「スケルトンタイプ」。減りが早く、達成感を得やすい。使用済みのペンをまとめておけば自信になる。

3.「赤緑青(せきりょくせい)」を使い分ける
相川氏は3色の使い分けも提唱している。3色のうち「記憶」の青色が進化して、「書きなぐり勉強法」が生まれた。

4.自分の手を「ペン立て」に
結果を残す受験生はさまざまなスタイルを持っている。早稲田塾で広がったのが手をペン立てにするスタイル。持ち替えの時間が省け、効率的にノートがとれる。

(構成=小泉なつみ 撮影=遠藤素子 図版作成=大橋昭一)
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