英語らしく聞こえる、簡単なコツ
英語っぽく話すとなると、とかく巻かなくてもいい舌を巻いてしまいがちです。もちろんRやVの音が出せないことも、英語が通じない場合の原因のひとつ。でも、日本人の英語がいかにも日本人っぽく聞こえる最大の理由は、“話し方が平たん”なことなのです。
【コツその1】抑揚を付けて話す
アメリカ人が日本語を話すときの様子を思い浮かべてみてください。「ワタ~シハ~、アメ~リカカラ、来マシタ」……よく、ふざけてマネするあのイントネーションです。単語の強弱が出て、話に抑揚があることが分かります。これは、英語という言語の特徴から来ています。
裏を返せば、この「ワタ~シハ~」のような「強弱」「抑揚」が、私たちが英語を話すときには必要ということです。
「ワタ~シハ~」となる英語の特徴を知って注意して聞き、自分が英語を話すときに応用してみましょう。ずいぶんと英語らしくなるものです。
【コツその2】弱い言葉は音をくっつけて話す
さらに、英語では大切な言葉を強く発音し、例えばaや the といった冠詞など、取りあえずなくても意味が通じる部分は弱く発音されます。
そこから、「強く発音される“間の言葉”は、何語でも等間隔で話される」という特徴もあります。“弱い言葉は何語でも等間隔”に話すためには、そのスピードで言いやすくするために音をくっつけるので、on the は「ona=オナ」のように聞こえます。
これが、聞いた時に「なんだか英語っぽいな」と感じられる特徴です。これを知るだけで英語が聞き取りやすくなりますし、話す時も英語らしくなります。
ちなみに上の型は、先に紹介した(2)の「主語が何かに働きかける型」で、(私⇒歌う⇒歌を)+(舞台で)です。
こうして英語の型でフレーズを作り、英語の抑揚や強弱を知ること。これだけでも、英語っぽくスラスラと話すことに一歩近づけます。
[脚注・参考資料]
「mini版 1週間で英語がどんどん話せるようになる26のルール」上野陽子 2017 アスコム
「名作英語いいとこだけの英会話」上野陽子 2011 ダイヤモンド社