動詞がとっさに頭に思い浮かびますか?
皆さん、「コレ、ください」「地下鉄に乗ろう」と英語で話せますか? 「コレ、ください」は「I'll take this.」。「地下鉄に乗ろう」は、「Let's take the subway.」です。「コレ」や「地下鉄」は英語で言えても、「ください」「乗ろう」は言えなかったのではないでしょうか。
とっさに動詞が出てこないのは、日本の英語教育が、日本語と英語を1対1で対応させていく方法を取ってきたから。たとえば、学校教育では「put」は「~を入れる」「~を置く」「~を記入する」といった1対1の覚え方をさせます。すると社会人になったときに、「カバンに財布を入れておくね」を英語にしたくても、「I'll ○○ your wallet in your bag.」までは何とかつくれても、○○に「put」を使うことができず、結局英語で表現できないままなのです。
先ほどの「take」や「put」は「基本動詞」といわれるものです。この基本動詞は、1対1で複数の日本語訳を覚えるのではなく、たった1つの「基本イメージ」を覚えることが重要です。「put」なら「動かして、あるところに位置させる」、「take」なら「つかんで運ぶ」というのが正しいイメージ。
基本動詞で重要なのは、「get」「have」「take」「put」「make」「come」「go」「give」「run」「be」の10語になります。どれも中学校で習ったものですが、この10語を使うだけで、たとえば591ものフレーズを使えることができ、日常やビジネスでさまざまな表現ができるようになります。
じつは英語を手っ取り早く上達させるカギは、基本動詞の基本イメージをつかんでしまうこと。「基本動詞10語」を軸にした復習法では、膨大な単語や熟語といったボキャブラリー一切を脇に置き、最小限の文法知識に絞って、中高英語を最短で思い出す方法に特化します。