それでも通ってしまう魅力

それはお茶を飲む、湯のみ茶碗に、茶渋がついていることです。やよい軒は、お茶はセルフサービスで、ほうじ茶を好きなだけ飲めます。どれどれと、でかい湯のみ茶碗を取りだすと、はっきりと湯のみ茶碗の内側に、茶渋がついているではないですか。ほかの茶碗にしようと、また茶碗を取りだすと、次の茶碗にも茶渋が。これは、茶渋がついていることが、当たり前なのか?

一度従業員を呼んでみたら、「申し訳ありません」といって、内側が白い茶碗をくれました。そうだよなあ、これが正しい、サービスってもんだ。

そして後日、行ってみると茶渋が、またついているではないか。全然直ってないじゃん。また従業員を呼んで指摘します。また「すいません」と言って、汚れた茶碗を洗いだす。

そしてまたって。諸葛孔明が「三顧の礼」と言って、3回頭を下げられて、迎え入れられたが、やよい軒においては、「六顧の礼」まで試みました。そして、根負けしたのは、なんと私の方だった。5回目に副主任ぐらいの男性がやって来て、「いつも、ご指摘ありがとうございます」みたいな、大人の対応をしてきた。もう大丈夫だろ、正社員が情報を把握したのだから。安心しきって、また行くと、これまた茶渋が。これは志村けんのコントか? いや~もう、こいつらに何言ってもダメじゃん。諸葛孔明没後、2000年経って、「三顧の礼」を破る記録を打ち立てるとは、「日経電子のばぁ~ん」もびっくりだよね。後世に残る、名勝負だったす。

結局、それでもやよい軒に通ってしまう自分がいます。真の意味での定食屋とは、湯飲み茶碗に茶渋がついているものだと、教えられた気がしました。綺麗ごとを言ってた、オレが生意気だったっす。

今後は、茶渋を薬だと思って飲みますって、ほんまかいな~。

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