離婚歴は怖くないバツイチよ、幸せに

日本でも離婚や再婚が当たり前になりつつあり、それに伴った変化が起こっている。その一つは、裁判所の意識。離婚関係の裁判が増加し、裁判所が混んできたためなのか、早く離婚したほうがいいと説得するようになってきたそうだ。

「特に女性裁判官は、その傾向がより強い印象。『もうどうせダメなんだから、早く離婚して幸せを勝ち取りなさい』という感じでしょうか」(岡野氏)

もう一つが「バツイチ」に対する世間の評価の変化だ。

「20年前には離婚しようものなら大騒ぎでしたし、離婚歴のある人は何か問題があるに違いないというふうに見られていました。でも最近は、前のパートナーと相性が悪かっただけだろうと思われる。むしろ『バツイチ』はモテるんです」(岡野氏)

写真=getty images

岡野氏の話によれば、一度結婚生活を体験しているのだから極端なわがままは言わないだろうし、結婚できたからには大きな問題がある人ではないとみなされるという。つまり離婚が保証書のような働きをしてくれるのだ。しかもバツイチ女性はバツイチ男性とくらべても、人気が高いという。

「一回どん底を経験した強さと美しさが兼ね備えられて、人の心の痛みもわかる女性はステキじゃないですか。だから離婚した女性は、自信を失わないでほしいですね」(岡野氏)

やられっぱなしではなく、「好き勝手にはさせない」「自分で決めた一点だけは守る」と心に決め、やりきったという感触を得ることができれば、離婚で後悔することはなさそうだ。そして「よーし、あんな奴より幸せになってやる」と、貪欲に幸せを求める姿勢は、離婚後の人生をより豊かにしてくれることだろう。