なぜ、「積ん読」本はうず高く積まれ続けるのか?

別の例で考えてみましょう。

本が好きな人の中には、読まないまま長期間積んでおく「積ん読」本を解消したいという悩みを持っているケースが多いでしょう。なぜ、積ん読本が増えるのでしょうか? 私の場合、本棚に未読本が溜まっていく大きな原因は、買った時の「読みたい!ワクワク感」が冷めてしまうことでした。読みたいと思って購入するときと、実際読むときのタイムラグが原因となるのです。そして、新しく本を購入しても、他の積ん読本に手を付けず、新しい本のページをめくることに後ろめたさを感じ、また積ん読本が増えていく……。悪循環です。

そこで一計を案じ、書店で買ってその興奮とともに一気に読むようにしたら、どんどん本を読むことができるようになりました。

一心不乱にワクワク感をドライブにして読めるのは、買った当日、届いた瞬間です。買った瞬間せっかく今あるモチベーションを利用して読まない手はありません。読書を後回しにするのはもったいない。時間とお金をムダにしてしまうのです。

あなたにも同じような体験はありませんか?

さて、「今この瞬間を大切にして判断する・行動する」ことの意義に共感いただいた方は多いかもしれません。ただ、これを実行するのは容易ではありません。

「(行動を共にする)他の人との予定の擦り合わせはどうするのか?」
「判断を間違って(読む価値があまりなく)、お金を損したら、嫌だな」

など、さまざまな“ブレーキ”があり、すぐ行動できない人は少なくありません。

そこで、「今すぐ行動する」ために、下記の2つの思考習慣を試してほしいのです。