「動くと膝が痛い」。この症状を訴える多くの人に変形性膝しつ関節症の疑いがある。動作を起こす最初だけ痛みがあり、歩き続けているうちに痛みが収まってくることもある。このほか、膝が「立ち上がろうとするときに痛む」「階段を下りるときに痛む」「歩きだすと痛む」などの症状が出る。

これが重症になってくると「安静時にも膝が腫れたり、痛みが出る」ようになり、「膝に水がたまる」ようになる。そのうちに膝の曲げ伸ばしも思うようにできなくなり、QOL(生活の質)がすこぶる悪くなってしまう。

中高年以降に発症がみられる変形性膝関節症は、男女の比率は1対4で女性に多い。そのため「筋力の弱さ」や「女性ホルモンとの関係」などが原因としてあがっているものの、確実ではない。はっきりしているのは、変形性膝関節症は老化が大きな要素、ということである。膝関節は、体の中で最大の骨である大腿骨と脛骨を結ぶ関節で、2つの骨が直接ぶつからず、スムーズな動きができるように各先端部は関節軟骨でできている。