「年のせい」ですまされてしまい、早期発見に結びつきにくい病気がある。それと同様に、「性格」が原因だと片付けられてしまう病気もある。そのひとつが「社会不安障害(SAD)」。人前に立つと「足が震え、心臓がドキドキする」「顔が赤くなる」などの症状が出るならば社会不安障害の可能性が極めて高い。実は、大きな社会問題となっている「ニート」や「引きこもり」も、外的な要因や性格の問題ではなく、疾病を患っていることがある。

思春期、青年期の15歳くらいで発症する人が多く、身の回りの社会的な状況に対し、恐怖、不安におびえている。

社会不安障害を定義として示すと、「社会的状況や行為状況に対する顕著な恐怖」である。事実、「人前で話す」「初対面の人と話す」「権威者の相手をする」「人前で文字を書く」「人前で食事をする」――このようなときにパニック発作の形をとることもある。