年初に心機一転。「今年こそは」と誓いを新たにする人も少なくないでしょう。
新年に掲げた目標を達成するためには、まず時間の使い方を変えなければなりません。
最後までやり抜くにはどう時間を使えばいいか、日々の生活に習慣づけるにはどうすればいいか――。
そんなことを最新号「人生が変わる時間術」を手がける傍ら、ずっと考えていました。
手がかりにしたのが、昨年、米国の流行語にもなった「GRIT(グリット)」という概念です。グリットとは最後までやり抜く力のこと。成功者のほとんどがグリットを持つといわれています。
この概念を世に広めた、ペンシルバニア大学心理学教授・アンジェラ・ダックワース氏に、在米ジャーナリスト肥田美佐子さんの協力のもと、米国現地で取材のお時間をいただきました。
ダックワース教授のインタビューは「成功者の99%が持つ秘密の力『グリット』入門」に収めています。
グリットを持つ人の3つの共通点のうち、ダックワース氏が次のように語っていたことが印象的でした。
「彼らの多くはコーチやメンター(助言者)を持っています。自分がやったことへのフィードバックは、自分だけではできません」
というのも同時期、連載『悩み事の出口』でいつもお世話になっているライフネット生命の出口治明会長と会食の機会があり、最後までやり抜く秘訣を尋ねたときに出口会長がこう答えてくれたからです。
「簡単ですよ。『これをやる』と誰かに話してしまえばいいのです。人に話してしまえば、やらざるを得なくなる。人間は怠け者です。自分一人で『やろう』と決めても、やらない理由をいくらでも都合よく作り上げてしまうのです」
出口会長、ダックワース氏ともに同意見。どうやら「やり抜く秘訣」は国境を超えて共通するようです。
そんな出口会長のお悩み相談とダック―ワース氏のインタビューが読めるのは『PRESIDENT』だけ。
今年もご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。