今年こそは経費精算を後回しにしない。
年の初めには、いつもそう心に決めています。
財布は領収書で膨らみ、それらをごっそり抜き出すと、領収書の印字は擦れて薄くなっています。
まず交通費や資料代などの費目別にわける。それぞれ日にち順に並び替える。それを手入力して、交通費は運賃を検索して……。
面倒な作業から目をそむけてしまい、ほかの急ぎの仕事があるからと、何かと言い訳をしては、ずるずると後回しにしてしまいます。
会社には迷惑がかかるうえ、私自身も立て替えたお金が増えれば懐が冷え込んできます。後回しにしてよいことは何ひとつない。頭ではわかっているのですが。
そんな私に、本当に今年こそはと目覚めるきっかけを与えてくださったのが、ファイナンシャルプランナーの藤川太さんです。
発売中のプレジデント「金持ち夫婦の全ウラ技」で、「上流読者500世帯解明! 賢いお金の使い方」の記事で取材をしたときのことです。
記事では、世帯年収1500万円以上のかた500人を対象に、どのようにお金を使っているのかを調査しました。同じ年収でも、貯まる人と貯まらない人がいるのはどうしてなのか。その違いに迫りました。
藤川さんはこのように分析しました。
「貯蓄できる人は、時間の管理もできるし、お金の管理もできる。自身をコントロールする力がある、という証しです。高収入の人でメタボに陥っている人はいないのではないでしょうか」
本誌の調査では、月に10万円以上貯蓄ができている人は、健康に気を使っている人が多く見られ、とくに25%はジムに通うなど、忙しいなか健康管理のための時間を確保していることがわかりました。
健康も貯蓄も、まずは習慣化することから始まるのだと納得しました。たしかに、お金の管理ができない私は、最近、腹回りが目立ってきたなと気になっていました。このままでは貯蓄もできず、だらしない身体になる一方では……。自分を変えなければという危機感がますます高まってきました。
まずは時間を確保して取り組もうと心に決め、スケジュール帳の毎週金曜日には「精算」と入れることにしました。なんだか今年こそは実現できそうな気がします。
発売中のプレジデントでは、住宅、教育、医療という人生の3大出費について、ちょっと意識するだけで、大きな差がつく技をたくさんご紹介しています。ぜひご覧ください。