パーティーには意味がないように、無駄な面会にも応じない。

「僕にとっても、感想を言ってくれない人と会ってもしょうがない。自分を売り込むだけの手紙を送りつけられても、会う気がしないよね。卒業した大学の説明とか、シリコンバレーで仕事をしているだとか、自分のことを書かれても、全く興味はわかないよ。どれだけ僕についてちゃんと批評してくれるか。その一点でしょう。感想を言うってことが大切だから」

とはいえ、玉石混交の人付き合いから、玉である自分に良い影響を与えてくれる人物かどうかを見抜くのは至難の業だ。

「自分なりに基準をつくればいい。僕ならば、異業種交流会やパーティーや講演には出ない。義理は果たす。表面的な付き合いはしない。こうしたルールを決めるのが、生き方を決めるってことだから」

▼見城式・人脈整理術「3カ条」

1. 異業種交流会には行かない
の集まりに来ているという自己満足にすぎない。大人数が集まる場では、表面的な話しかできず、相手にも失礼。しっかりと話すには時間をとって一対一で話すことに尽きる。
2. 結婚式も断る
結婚式への招待は、義理のある人のものしか出ない。時間は有限なので、人生の中での優先順位を考え、そのうえで出欠の判断をする。ときには勇気をもって欠席で返答することも必要だ。
3. 重要なのは「GNO」
濃厚な人間関係をつくるうえで重要なのは義理(G)、人情(N)、恩返し(O)。相手に全身全霊で義理を尽くす。それに応えて相手も最高の恩返しをしてくれる。結果として人間関係は強固になっていくのだ。

(澁谷高晴=撮影)
【関連記事】
真心を包み込む、リンボウ先生の手紙の流儀
挨拶メール「1通だけ」で相手を口説き落とすコツ
成功する人は、どこで人間関係を切るのか
なぜフェイスブックのつながりは役立たずなのか?
なぜデジタル化が進むと身近な人間関係を大事にすべきなのか