先日突然、友人のK君に転職の相談をされました。彼は2歳年下の30歳。社会人7年目。社内の立ち位置も見えてきて、大体のキャリア像も描けるようになってきた年頃です。

彼は大手日用品メーカーに勤務し、営業の職についています。出会ったのは僕が前職で北陸金沢に赴任していた頃。誰にでも明るく接し、気が利く彼は得意先にもすぐに浸透し、グングンと成績を伸ばしていきました。結局、担当をしている3年間、売り上げは一度も落とすことなく、最終年には社長賞も受賞したそうです。

金沢で高い評価を受けた彼はその後東京に転勤し、現在は日本最大の小売店本部の担当窓口をしています。業界では誰もが羨む花形のポジションです。

そんな外から見ると輝いたキャリアを歩む彼が、転職したいと相談してきたのです。

しかも営業ではなく、マーケティングの仕事がしたいといっています。

突然そんな話をされた僕は何を話そうかと聞きながら悩んでしまいました。

どうやって応えようか悩んだ末、まずは社内で気まずくなっても異動願いを出してみてはどうか。後悔しないようにできることをやったらどうか、というのが精一杯でした。

本当にあの返答でよかったのか――。

モヤモヤした思いを持ったまま翌週、僕は担当する哲学特集の取材に出ました。

テーマは「デカルト×仕事」。