「それはチャレンジングだね」

あなたはある仕事を着手するかしないかを上司に相談したところ、こう言われました。

さて、あなたならどう受け取りますか?

A「難しそうだけどやる価値があるよ、がんばってやりなよ」
B「難しそうだからやめたほうがいいよ」

PRESIDENT 2016年10.31号「『超』ウケる言い方入門」

上司が積極的なイケイケどんどんタイプなら、あなたはAと判断したかもしれません。石橋を叩いても渡らない保守的なタイプなら、Bでしょうか。

「『チャレンジング』は、実は『難しい』の意味しか持たない単語です。人によって解釈があいまいですので、ニュアンスを正確に聞き出したほうがいいでしょう」

と教えてくれたのは、言語学が専門の慶應義塾大学文学部教授の井上逸兵先生です。

「コンセンサス」「ベネフィット」「リベンジ」……。いまの職場にはカタカナ語があふれています。

「チャレンジング」のように定義が曖昧なまま使うと、混乱を招くカタカナ語も少なくありません。井上先生によると、多くの人が考えている意味と、本当の意味がまったく違っている言葉もあり、ビジネスシーンでは安易に使わないほうが賢明な場合もあります。

にもかかわらず、なぜ人は一般的ではないカタカナ語を使いたがるのでしょうか。カタカナ語を使うことによって何か利点はあるのでしょうか。