残業時間の長さと企業の業績にはどのような関係があるのだろうか。残業時間の長短別に、株価上昇率の大きい企業上位20社の顔ぶれを見る。

残業と株価上昇率には高い相関があった!

安倍晋三首相を議長とする「働き方改革実現会議」で長時間労働是正についての検討が始まるなど、長時間労働や残業に関する社会的な関心が高まっている。長時間労働の是正方法について具体的に議論が進み、問題が解消されることが望まれる一方で、「一部には長時間労働に満足している人もいるのではないか」という素朴な疑問も生まれる。そんな中、ある調査結果が発表された。

就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」は、残業時間と株価上昇率の相関についての調査を実施した。それによると「残業時間の長さと株価上昇率は相関性が高い」という結果が出たという。そうした企業では、社員が長時間残業を主体的に行っている現状も明らかになった。

Vorkersは、就職・転職の参考情報として、職場環境に対する社員や元社員の評価点やレポートを共有している。今回の調査は、数値で取得している口コミの項目を集計し、株価上昇率との相関を検証したものだ。Vokersは残業時間のほか、「有給休暇消化率」「待遇面の満足度」「社員の士気」「風通しの良さ」「人事評価の適正感」「法令遵守意識」「人材の長期育成」「20代成長環境」といった視点でデータを採っている。今回、「株価上昇率と、当社が取得している各データの相関について検証しました。その結果、高い相関を示したのは残業時間でした」(ヴォーカーズ広報の恵川理加氏)。調査対象は20件以上の口コミがある企業に限ったという。