4. 1日4時間はインプットを

私はショートスリーパーで、昔から長い睡眠を必要としない体質だ。それでも限界はある。限られた時間の中で最高のアウトプットをしようと思えば、時間あたりの生産性を高めていくしかない。

原稿を書くのに適しているのは、夜より朝だ。夜はどうも感情的になりやすく、原稿が荒れてしまう。あえて攻撃的なものを書きたいときは別だが、基本的には朝書いたほうが質のいいものができる。

原稿は、集中力に任せて書けるところまで書く。集中力の続く時間は日によって違うが、少なくても3~4時間は机に向かい続ける。調子が良ければ、そのまま10時間以上原稿を書き続けることもある。

集中力が途切れたら、飼っている猫と遊ぶか、外に出て喫茶店へ行く。喫茶店ではコーヒーを飲みながら読書したり、語学の練習や数学の問題を解いたりすることが多い。インプットの時間は1日4時間以上、意識的につくっている。

ただ、インプットの時間に、今日明日に書く原稿の資料を読むことはない。読むのは、半年後に取り組むだろうテーマに関連する本だ。いま読んでいるのは、マハンやハウスホーファー、マッキンダーが書いた地政学の本。これは来年、再来年には地政学が大きなテーマになると睨んでいるから。地政学が社会の関心を集めるようになってから読むのでは遅いのである。

午後から夕方は、人とのアポに充てる。アポの数は月によって異なるが、今月(2015年6月)は44件。1件につき3人ほどと会うので、月120~130人と話をする計算だ。ただ、このうち初めて会う人は1割もいない。

50代に入ってから新しい人と出会っても、得られるものはほとんどない。それよりもいままで培ってきた人脈を掘り下げて人間関係を熟成させたほうがいい。いい年齢になってからも人脈開拓に夢中になっている人もいるが、それはこれまでろくな人脈を築いてこなかったことの裏返し。セールスをやっている人は別にして、ある程度の年齢になってから新しい人脈を開拓するのは時間のムダだと心得るべきだろう。