「ファンづくり」が成功のキモ

――いろんなカテゴリーにクリエイターがいるなかで、トップクラスの人気になるユーチューバーは何が違うのでしょうか。

【鎌田】やる気、です。いきなり精神論になってしまいますが、ある程度テクニックもあるにせよ、人気になっていく過程で週1回だけ更新する人と毎日更新する人とでは、やはり毎日更新する人のほうが人気になります。視聴者からコメントをもらったとき、ちゃんと返事をする人のほうが「クリエイターからコメントが返ってきた!」となって、明日もファンが見てくれます。

そういうコミュニケーションをちゃんとやれる人というと変ですが、これってテレビに出ている芸能人ならやる必要はないし、求められてもいません。でもネットで活躍するクリエイターとしては、こういうコミュニケーションが重要です。ファンとのコミュニケーションと、そこから生まれるエンゲージメント。この辺の力を備えている人は成功していきますね。

――ネットの文脈に合ったコミュニケーションが取れる人が成功すると。

【鎌田】さっき触れたコメントの返信もそうですが、親近感が大切です。誰かわからない人に対して動画をつくるのではなく、ファンに問いかけ、投げかけ、話しかけるコンテンツをつくる人がうまくいっています。あるユーチューバーは「テレビと視聴者の間にいるのがユーチューバー」と言っていました。テレビは美味しいとされる食べ物を美味しいと言うけれど、それって本当に美味しいのかな、という立場でやってくれるのがユーチューバーだよねと。

仕事にプライドを持ったプロではあるが、テレビタレントのようなプロとは違う場所に立っているんです。より視聴者のほうを向いたスタンスをとっていて、評価も再生回数という明確な数字で厳しくいただきますし、その分再生回数が上がると大きな喜びになります。

(聞き手、構成=宮内 健)
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