見るもの聞くもの「ディスるのが習慣のおやぢ」
「子供が伸びない」代表的ダメおやぢ4
【子育て中途半端おやぢ】
殿方には情熱と冷静が備わっている。素晴らしいことだ。しかしである、これに問題点があるとしたら、この情熱が続かないことなのだ。例えば、「子供の勉強は俺がみる!」宣言をしながら、途中で飽きる。あるいは逆に(受験直前の)年明けから「成績がこんなんじゃ受かる学校がない! 今からパパが勉強をみてやる!」といきなり参入してくるケース。中途半端なおやぢが絡む子育ては遅かれ早かれ行き詰まる。
「子供が伸びない」代表的ダメおやぢ5
【見るもの聞くもの、ディスりおやぢ】
Disrespect=無礼・不敬という単語を日本語で動詞化したのが「ディスる」である。要は「相手をバカにする」ということだ。これを妻子にやり続けるおやぢがいるが、やがてその行為はブーメランとなって我が身に戻って来るだろう。
「ハッ、オマエは何やってもダメだな」
「87点取った? それがどうした? 俺だったら100点は軽いのにな」
日常生活のすべてが不満なのだろうが、家族を落とすことで感じる優越感ほど虚しいものはない。
とりあえず今回、5タイプのダメおやぢを挙げてみた。
「神オヤジ」になるにはこの逆を行けばいいのである。
すなわち、家族に関心を持ち、子育てにおいても妻の「お手伝い」ではない俺さまがやるに相応しい部分を担当する。問題があったら、最終的な全責任は父である自分が取るつもりで動き出す。
そして、何より「家族を大切にする」。
そのためには、まずは「慎始敬終(しんしけいしゅう)おやぢ」になることを提案したい。
※物事を最初から最後まで気を抜かず、手抜きもせずにやり通すこと(goo辞書より)。
難しい言葉を使ってみたが、要はこういうことだ。
先述した難関校の先生が「ゴミを見たら拾う。ゴミは分別して捨てる。当たり前のことを当たり前のこととしてきちんとやる。こういう日常の些細なことを子供は見ている。結局、人としてきちんと生きている父親が子供から尊敬され、子供の安心安定を呼び込むのだ」と語ってくれたことがあるのだが、もうそれに尽きる。
妻子からリスペクトされる父親に間違いはない。
子供と一緒に過ごせる時間はあなたが思うよりもずっと短い。子育てはアッという間に終わるのだ。その中で父親こそが「人としてどう生きることが幸せなのか」を背中で語り、干支2巡目終了までに我が子を手元から巣立たせなければならない。
これは生き物の使命なのだ。
夏休み、真っ只中。あなたは父としてわが子に何を贈れるだろうか。