こうすると習慣化に失敗する典型例3
【不自然な法則1 ロケットスタート行動】
やる気に任せて、一気にロケットスタートしようとする気持ちは理解できます。しかしそれまでの生活習慣にない急激な新規行動を猛然と始めようとしても脳は抵抗します。
たとえば、
「いきなり英語の勉強毎日2時間!」
「ジョギング毎日7km!」
「今日から1日1500キロカロリーの食事で頑張る!」 というような行動です。
脳の習慣化機能は、いつも通りを維持することがミッションです。そのため、当初は現状の習慣を守ろうと必死になるので、刺激が大きすぎるロケットスタートの行動は脳が脅威を感じて、やめさせようとしてしまうのです。
<自然な習慣化のコツ>
小さな一歩からスタートして、徐々にハードルを上げる!
【不自然な法則2 ジグザグな不規則的行動】
脳が習慣化をつい拒んでしまう2つ目のパターンは、不規則な行動です。やったりやらなかったりを繰り返していると私たちの脳がは「いつも通り」と認識することができません。また、行動するタイミングが、バラバラの不規則だと習慣化しにくいものです。
たとえば、「週に2回資格勉強するぞ!」という声をよく耳にします。その意気込みや、よし。勉強意欲に燃える気持ちは大いに評価できます。
しかし、習慣化に成功できるかといえば、難しいかもしれません。なぜなら、生活習慣の中で勉強が息づく必要があるのですが、勉強する日としない日があると脳はどちらが習慣化行動なのかわからないからです。
資格勉強しない日は、何かをその時間にやっているのであって、それが習慣なのか、脳は認識できないのです。
また、勉強するタイミングも極めて重要です。ある日は朝勉強。別の日は夜勉強。一概にダメとは言い切れませんが、脳はバラバラ時間の勉強に混乱します。
私たちは、起きている間、意識的な行動であれ、無意識的な行動であれ、何かの行動をしています。脳は「いつも通り繰り返すもの」を習慣とみなします。
だから、「週に2回の資格勉強」というのは、厳しい言い方をすれば、しょせん理性の都合で考える習慣化であって、脳はその他5日の資格勉強以外のことをやっている日を習慣とみなします。
<自然な習慣化のコツ>
毎日、一定の時間帯で繰り返す