「モノが売れない時代」と言われて久しい。だが、そうした状況でも、値下げ競争に陥らず、高額商品を多くの人に売って成功する方法がある。

チラシやウェブサイトは、自社の商品やメッセージを多くの人に知ってもらえる格好のメディア。しかし、それゆえに陥りがちな罠がある。自分が知らせたい情報を、チラシやウェブページのトップに置いてしまうのだ。だが、顧客が読みたいのは、あくまでも買い手目線の情報。それを無視して売り手目線の情報をトップに置いてはいけない。

最初に価格を示すと、買ってもらえない

人間は紙や画面を見るとき、「Z」、あるいは「F」の字を書くように視線を動かすといわれている。Zパターンは、まず一行目を左から右に読んだ後、真ん中はざっと把握するように流し読み、最後に左下から右下に視線を動かす。画像や図などのビジュアルが多いものは、視線がZパターンになりがちである。