[6]趣味は“ゴルフ”と“高級外車”――医者が興味を持つのは「政治・投資・趣味」の3つ。政治に興味がない医者もいるが、投資好きは多い。医療で儲けた金をさらに増やそうと躍起になる。最後に趣味に目が向くが、この趣味が「ゴルフ」と「高級外車」なら要注意。ゴルフの腕磨きに熱心になれるほど本業が暇な証拠であり、こういった金満な医者は“反社会勢力”にも目をつけられやすい。

[7]出勤時間が遅い――診療時間は9時からと書かれているのに、のこのこと9時半すぎに出勤してくる医者は、信用できない。たとえ近所でどんなに腕がよいと評判であっても、「時間を守る」など社会人としての常識が欠如している医者では、どんな診療をされるかわかったものではない。もちろん、こんな医者を十分に訓練もせず、野放しにしている病院にも行ってはいけない!

[8]病状・治療法を説明しない――病状・治療法をきちんと説明しない医者は、いくら腕がよくても敬遠すべき。医者は病状や治療法を患者に説明する義務がある。とくに大病の場合、治療の内容やリスクなどの説明は必須。無口な医者には、患者側からあれこれと質問を。質問を嫌がらず、わかりやすく丁寧に答えてくれ、さらに理解できたかを確認する医者は信頼に値する。

医師、ジャーナリスト 富家 孝
16代続く医者の家系に生まれる。1972年、東京慈恵会医科大学卒業。開業医、病院経営、助教授等を経て、医療コンサルタントに。現在、医師紹介会社「イー・ドクター」代表取締役の傍ら、新日本プロレス・コミッションドクターなども務める。『生命がけの医者選び』(講談社)、『医者しか知らない危険な話』(文芸春秋社)など60冊以上の著書がある。
(戍亥真美=構成)
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