▼医者チェック8つのポイント
同じ病院内でも個々のドクターには当たり外れがあるものだ。学歴、実績、年齢……本質を見抜くのに一番重要なのはどれ!?
[1]コミュニケーション能力が低い――腕のよさとコミュニケーション能力は比例することが多い。たとえば、診察の際に患者の顔を見ずPCばかり見ている、質問を嫌がる。また、手術決定の際の面談時に名刺を渡さない、自己紹介しない医者は、総じて信頼できない。腕に自信がない医者ほど、患者とのコミュニケーション能力が低い傾向にある。
[2]手術実績を教えない(外科医の場合)――外科医は経験豊かで手先が器用な医者が名医。つまり、肩書よりも実績がものをいう。「教授なら大丈夫」は、大間違い。手術が決まったら変に遠慮せず、これまでの手術実績、術後の経過、ミスはなかったかを聞くといい。質問に憤慨したり、答えないような医者なら手術は見合わせ、ほかの病院を訪ねるべき。
[3]薬を大量に処方し、通院させ続ける――大した病気でもないのに、いろんな薬を大量に処方したり、ほとんど完治しているのにいつまでも通院させ続ける医者は要注意。医者は経営者でもある。売り上げを上げなければ病院経営が立ちゆかなくなる。つまり、薬を大量に与え、通ってもらうことで儲けが生み出される。「もういいですよ」は、できるだけ先延ばしにしたいのがダメ医者の心情だ。
[4]検査データの提供を渋る――技術レベルの高低に関係なく、どんな医者でも「自分の信じる治療方法」がある。が、患者がセカンドオピニオンのために検査データの提出を求めても快く応じない医者なら、患者を逃がしたくないと、「儲け」の観点で考えているか、治療法に自信がないかのいずれか。いまの時代、カルテを開示しない医者には非難が集まり、患者は寄りつかなくなっている。
[5]電話をかけてくる――わざわざ電話をくれて「最近、具合はどう?」と聞いてくれる医者には注意が必要。民間病院の非常勤医師ならば、入院手当が目的の場合もある。空きベッド数を確認し、老人に電話をして具合を聞き出し「お待ちしています」と来院を促す。あれこれ理由をつけて入院となると、手当がもらえるためだ。医者の「親切」の裏には理由があることも多い。