役員=経営陣にまで出世できる人は一握り。部課長止まりの人と、どう違うのか。正念場の行動パターンから読み解いてみよう。

傍流へ左遷されたとき

保守本流を歩んできたつもりのビジネスマンが「左遷ではないか」と受け止め、心中穏やかでいられないのが地方や非主流部門への配置転換だ。しかし、プロノバ社長の岡島悦子氏によれば、これこそが修羅場経験を積めるまたとない機会だ。

「たとえば子会社に出向して自分の責任で意思決定できるとしたら貴重なチャンス。小さな組織のオペレーションでは、バリューチェーンをすべて見なければいけません。役員入りを目指すなら、東京駅の副駅長をつとめるよりも、小さな駅の駅長を経験するほうが得るものが大きい。こういう『打席』には、志願してでも立つべきです」