いつまでも尽きないお金の不安との向き合い方

文部科学省が行っている「子供の学習費調査」(平成26年度版)によると、学習費総額は公立も私立も、小中高すべてにおいて増加傾向にあり、幼稚園から高校まですべて私立に通った場合は、約1770万円、公立の場合は約523万円となったそうです。

『なぜ、あの家族は二人目の壁を乗り越えられたのか?』(一般財団法人 1more Baby 著 プレジデント社)

もちろんそれ以外に、生活費(ある調査では、平均約1600万円だとされます)もかかります。やはり、子どもを1人育てるというのは、とても大変なことだといえそうです。

けれど、今回の私たちの調査で、「年収の多い・少ない」は、子どもの数とあまり関係ないという結果も出ています。では、具体的に子どもを複数抱える家庭では、お金の不安とどのように向き合って生活しているのでしょうか。

◆自分たちに何か起きたときを想定する

「お金の不安ですか? もちろんありますよ。でもそれって、基本的に親に何か起きたときだと思うんですね。親である私たちが元気なら、どんなことをしてでもなんとかするだけです。でもそうじゃなくて病気とか事故とか、そういう予期せぬ出来事がいちばん怖いと感じています」と語る2児のママがいました。

この家庭では、マンション購入で住宅ローンを組む際に、特に手厚い団体信用生命保険に入ったといいます。さらに、健康についても、「私は専業主婦ですけど、夫の会社の制度を利用して、必ず健康診断を受けるようにしています」と語ります。

将来のリスクを先回りしてマネジメントしておくことで、お金の不安を軽減している人が少なくないようです。