「なんとかする」親の強い意志が重要

◆積極的に“生活断捨離”を行おう!

今現在の生活を見直すということをして、少しでも不安を払拭しようとする家庭もあります。

「2人目の子どもが産まれたときに、保険を抜本的に見直しました。そのときは、複数の保険会社の方に来てもらい、その中でいちばん自分たちに合っていそうな人を選んで、一緒にプランを考えました」

「なんでも思い通りにしたいというマインドを変えることが必要だと思います。不要な自動車があるなら手放したり、子どもへの教育も、理想は捨てて、現実の範囲内でできることを精いっぱいやればいいかと。そうすれば、なんとでもなるような気がします」

などの声があがっていました。

生活における断捨離を敢行することで、身も心も身軽になって、大変な出産・育児も乗り越えられるのではないでしょうか。

◆ネクストチャレンジへのキッカケに変える

たとえば、「私は臨床検査技師の資格を持っているので、家計が立ちゆかなくなったら復帰すればいいだけだと思っています」というように、出産前に取った資格を“隠し玉”として持っている人もいますが、少し特殊な例かもしれません。

そこで、「出産後にネイルサロンを開業しました」「資格を取って契約した学習塾を本格的に開くことにしました」といったふうに、出産・育児をネクストチャレンジへのキッカケに転換するのはいかがでしょうか。ピンチはチャンスとはよく言ったものです。そんな子育てをしながら稼ぐ場を自ら生み出しているママたちもいるのです。

みんな口をそろえてこう言っていました。「不安はありました。やっていけないかなって。でも、同時にやっていくしかないよなあって、逆に開き直るしかないなあとも思っていました。やっていけませんといっても子どもたちは育つし、餓死させるわけにはいかないし。なんとかなるだろうと思ったらなんとかなってました」

もちろん、お金の問題は個々人で異なるので一概には言えませんが、子どもが2人産まれたのなら、それに合わせて「なんとかする」という親の強い意志が重要なのかもしれません。

今回は、「お金」にまつわるヒントでしたが、本編では「イクメン」「キャリア」「家事」「サポート」「ママ友・パパ友」「年齢」「支援団体」について触れています。ぜひ参考にしてみてください。

※本連載は書籍『なぜ、あの家族は二人目の壁を乗り越えられたのか? ─ママ・パパ1045人に聞いた本当のコト』(一般財団法人 1more Baby 著)の一部を本連載に合わせて加筆修正したものです。

(一般財団法人 1more Baby応援団=文)
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