これは、筆者も燃えざるをえない。
机上の付箋紙をにらみつつ、まずは自分の仕事を2時間程度のタスクに割る。デスクから振られた担当テーマに沿って、社長取材のアポ入れをする、という想定だ(写真を参照)。
<編集部の片隅>1人寂しくタスクカード作成に挑戦。班内の分担決定→アポ入れ・取材クルー手配→取材→入稿→校了の流れの中で「アポ入れ」を分解(写真左)。正味時間に当たるのは、実際に紙上へ落とし込む「入稿」と「校了」の過程だろうか。今回初めて応用した概念・枠組みだが、実際、普段の仕事も違うものにみえてくる。面白い。
誰を取材するか。まず自分の人脈や過去の取材先を掘り起こす。でなければ諸々に検索をかける。書店巡りも移動時間を別個に考えてみる。
もっとも、部内のコミュニケーションが円滑なら、所属班内外の同僚が取材先を提案してくれることも。そうすれば、所要時間はゼロ。即座に次へ移行できる。“横糸”の大切さを改めて思い知った。
本来なら数年かけてじっくり学ぶ改善塾のごくごくごーく一部を撫でたにすぎない。が、何だかできる奴に生まれ変わった気がするぞ。周囲を巻き込めば、筆者に対する評価も確実に下げ止まるであろう。さらに折鶴をそつなく折れるようになれば、私的には完璧である。
(石橋素幸=撮影)