過度の「もったいない」がビンボー人をつくる
【3:判断できないものは、時間を決めてそれを過ぎたら処分する】
以前、モノにあふれる実家の片づけをしたとき、高齢な母にとって、処分すべきかどうかを判断するのは、非常に困難な作業なのだと痛感した。どんなモノについても「これ使う?」と聞くと、「いつか使う」という答えしか返ってこない。戦前生まれの母にとって、廃棄は罪悪に等しい。
そこで、いつか「使うかも」と、判断を留保するなら、3カ月~1年といった期限を決めて、それでも使わなければ処分するようにしよう。
このモノにあふれる現代においては、美徳であるはずの「もったいない」思想が、生活に弊害を及ぼしかねない。
もったいないというお題目を唱えて、不要なモノを貯め込むのはもうやめよう。それによって、片付ける手間や時間、お金がかかることこそが、よっぽどもったいないということに、早く気付いていただきたい。