見ず知らずの異性に話しかける
⇒モノに対して関心を向け警戒させない

自分:すいません、そのカクテル珍しいですね。きれいな色だなあ。
美女:そ、そうですか?
自分:はい、見たことありません。このお店のオリジナルかなあ?
美女:さあ、どうでしょう?
自分:カクテルの名前はわかりますか?
美女:えっと「エル・プレジデント」だったかな。私も詳しくなくて。
自分:味はどうですか?強いお酒ですか?
美女:美味しいですよ。ラムベースでちょっと強めです。
自分:そうですか、私も注文してみます。ありがとうございます。
美女:いえいえ。
自分:ところで、このカクテルは……(会話は続く)

【NGワード】
・僕とお話ししませんか?
【POINT】
見知らぬ異性に話しかけ、会話まで持ち込むのはかなりハードルの高いミッションだ。大抵は気味悪がられて終わるだろう。だが、相手のモノに興味を向けて質問を投げれば、あら不思議。よほどのことでもないかぎり拒否する理由も見つからず、なんとなく答えているうちに自然と会話になっている。

パートナーに生活態度の改善を促す
⇒バーターで交渉に持ち込む

自分:僕に「こうしてほしい」ところってない?
:急にどうしたの?
自分:実はキミにお願いしたいことがあるんだけど、聞き入れてくれたら僕も1つ条件をのむよ。
:私にお願いしたいことっていうのはなに?
自分:部屋が散らかってるのが気になるから、週3回は掃除してほしい。代わりに僕も何かするから。
:じゃあ、食器洗いとゴミ出しお願いできるかしら?
自分:こちらは週3回のお願いなのに、僕は毎日やらなきゃいけないのは釣り合わないよ。
:それならゴミ出しだけでいいわ。
自分:よし、交渉成立だ!

【NGワード】
・掃除くらいしろよ
・こっちは仕事で疲れてるんだ
【POINT】
相手に何かをさせたい場合、一方的な要求であれば突っぱねられるのがオチ。そこでこちらから交換条件を提示して、交渉に持ち込む。上の会話でも「お願いを聞いてくれたら僕も条件をのむよ」とバーターを持ち掛けられた瞬間、相手は「では何を要求しよう」と考えて、交渉のテーブルについている。
内藤誼人
心理学者・立正大学特任講師
ビジネス心理学の第一人者。精力的に講演・執筆活動をこなし現在までに200冊を超える著書がある。
 
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