新法則12▼会議には必ずゴールがある
会議前に、到達点や目標着地点を見定めているのは、高収入層。1500万以上の41.7%は、着地点が見え、その通りに進むと回答。500万以下は、29.3%が着地点は見えずに参加。
[会議前に着地点が見え、その通りに進む]
・1500万以上……41.7%
・500万以下……23.7%
[会議前に着地点が見えていない]
・1500万以上……11%
・500万以下……29.3%

新法則13▼「参加」ではなく「参画」する
漫然と座っているだけなら、いないも同然。会議に対して必ずコミットメントし、自分の意見を出すと答えたのは、1500万以上では67.7%。500万以下では46.3%だった。
[会議では必ず自分の意見を発言する]
・1500万以上……67.7%
・500万以下……46.3%

新法則14▼会議前に終わり時間を決める
新法則12で会議には到達点を必ず設定することがわかったが、そのためにかける時間も最初から明確に設定しているのは高収入層。1500万以上は62.3%だったのに対して、500万以下は約半数の35.3%のみだった。

新法則15▼議事録はネタの宝庫
会議終了後、500万以下の4割が、議事録を作ったり共有したりすることがないと答えた。会議を受け身で聞いて、そのまま終わってしまっているようだ。一方、1500万以上では約5割が議事録を作って共有し、そのうち半数以上が活用していると答え、同じ会議に参加していても活用度に大きな違いを見せた。

新法則16▼メールは24時間レスポンス
なかなかキリのないメールのやりとりも、人をつなぐ大事な手段。1500万以上では、基本的に1日中メールの確認をしている人が約半数。返信もまめに行っている。500万以下では返信しない人が約2割と比較的多かった。

新法則17▼定期的に仕事を振り返る
自分が行った仕事に対して、1週間や1カ月など定期的に振り返りを行っている人は、1500万以上では46.3%。500万以下では34%。定期的な振り返りから、改善点や次回の作業時間の短縮を図ることにつながりそうだ。

坂本裕司(さかもと・ゆうじ)
エイチ・ピィ・ピィ・ティ代表取締役。統計士。1973年、奈良県生まれ。96年鐘紡(現クラシエHD)入社後、2001年英国ノッティンガム大学経営大学院修士課程修了(MBA)。米国ISPI(生産性向上研究団体)の日本支部プレジデントなどを経て現職。著書に『ホワイトカラーの生産性を飛躍的に高めるマネジメント』など。
(坂本裕司=監修 竹井俊晴=撮影)
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