窓際ライフを謳歌するラクチン型、人の手柄を横取りするアレオレ詐欺型……。真面目な社員の足を引っ張る「フリーライダー」たちを4つに分類し、タイプに応じた対処法を、企業の実例を交えながら紹介する。
組織にぶら下がるサボリーマン、アガリーマン
前回、職場で問題になっている「フリーライダー」=タダ乗り社員の話をした(http://president.jp/articles/-/3997)。今回は、フリーライダーに企業はどう対処していったらよいのかについて述べる。
対策のためには「分けて」、敵を「わかる」ことが必要だ。
そこで、まずは、フリーライダーと言ったとき、どのような分類ができるのかを明らかにする。
フリーライダーは2つの軸を使って、4タイプに分類することができる。一つ目の軸は、「タダ乗りの方法」である。それには「怠慢式」と「略奪式」がある。怠慢式は、文字通り職務怠慢のことだ。略奪式とは、「自分がもらうべき以上の分け前を持っていくこと」である。
2つ目の軸は「タダ乗りの影響の仕方」である。それにはフリーライダーのせいで、「実務的負荷」が高まる場合と、「精神的負荷」が高まる場合がある。
この2軸で分類されるそれぞれにネーミングしたのが「ラクチン型」「アレオレ詐欺型」「過剰自己愛型」「暗黒フォース型」の4タイプである。
図の第一象限の「ラクチン型」とは、給料に見合った分の働きをしないで、楽ちんな業務、楽ちんな仕事っぷりに安住をして、そこに問題意識を持たないような社員である。