逆転の発想で考えよ。「答え」はある

企業の宣伝費用のかけ方にも「表を裏に」する発想が効いた例がある。

テレビのゴールデンタイムの時間帯は視聴者数も多いが、広告費も高額だ。そこで広告を打てば、もちろん商品の知名度はアップするが、コストに見合うものかどうかは未知数だ。その点、勝算が持てるのは、深夜番組である。

深夜枠は視聴率は低く、あまり広告を流しても効果はないと思われがちだが、ここに商機を見出したのが、通販業者だ。掃除グッズ、布団など、様々なものを販売し大きな売上げを記録しているのはご存じの通り。

深夜番組の代表的な視聴者は主婦である。彼女らは昼はパート仕事、そして夕方以降も、帰宅した子供や夫のために、食事やお風呂などの準備などで忙しく動きまっておりテレビを見る暇がない。そうした人たちにとって深夜はすべての雑事から解放されて、ゆっくりとテレビを見られる時間なのだ。

もともと女性は購買意欲が高い。しかも、興味のある商品があれば、電話一本で注文できる手軽がここにはあるゆえ、商品が売れないはずがない。テレビ宣伝においては、表から裏の時間帯へ移行しても、ターゲットを変えることできっちり商機を作り出しているのだ。

メビウスの輪のような「表を裏にする」という考え方次第で、成功する方法をひねり出すことは不可能ではなあい。ピンチはチャンス。逆転の発想でよく考えれば、「答え」はあるのだ。

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