【GE流・即断即決】職場の対話を重視“執務時間3分法”　－LIXILグループ 藤森義明社長

当社は中期経営ビジョンの中で、近い将来に海外事業を1兆円規模に伸ばすと宣言した。私が考える「グローバル企業」とは、海外市場に乗り出し、数値目標を達成する一方で、従業員が性別・国籍を問わず活躍できる会社にすること。ダイバーシティ（多様性）を尊重し、機会均等で実力主義が徹底された企業風土だ。

その意味で理想的な職場だったのがGEだ。私自身も、日本法人に中途入社した東洋人というバックグラウンドとは関係なく、米国本社の上席副社長に抜擢された。

今後アメリカンスタンダードブランズやグローエの人たちを迎え入れる際、当社にそうした企業風土ができているか。現状のままでは「経営陣に女性や外国人が少ない、不平等かつ閉ざされた会社だ」と思われてしまう。

私は社長就任以来、意識して女性管理職の登用数を増やしてきた。15年度からは新任管理職のうち3割を、女性を含むダイバーシティタレントにすると決めている。社風を変え、制度を整え、真のグローバル企業へLIXILグループを変身させる。時間はかかるかもしれないが、必ずそれを成し遂げるつもりだ。

時間管理3カ条
1. できる決断を先送りしない
2. 次世代、次々世代を意識する
3. 対面・対話に時間をかける

●藤森社長のある1日

06：30 起床
07：30 社外の経営メンバーと朝食会
09：00 ITミーティング
09：30 海外事業ミーティング
10：00 省庁関係者と面会
11：00 国内取引先トップ・幹部と面会
12：00 LIXILウーマンズネットワークのメンバーとランチミーティング
13：00 社内リーダーシップトレーニングに講師として出席
16：00 海外取引先トップと面会
17：00 マーケティングミーティング
18：30 国内の取引先と会食
22：30 帰宅
01：00 就寝